校長より

 

沖縄県立久米島高等学校

 

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沖縄県立久米島高等学校を紹介いたします。      
 本校の所在する久米島町は沖縄本島の西約100キロに位置し、那覇よりフェリーで約4時間、飛行機で約30分で来島出来ます。久米島は古には「球美の島(くみ)」と呼ばれ、琉球列島の中でも最も美しい島の一つと称えられてきました。久米島の名前は、水が豊富で昔から米作りが盛んだったことから沖縄の方言「米(クミ)」に由来しているようです。日本の渚百選に選ばれたイーフビーチやはての浜が広がり、ラムサール条約に登録され世界的にも認められている湿地などがあります。非常に希少な水棲のキクザトサワヘビや水棲の久米島ホタルも生息し、島を上げ保護にとりくんでいます。4月の始めにはウグイスが鳴き、愛らしいリュウキュウコノハズクも近くにやってきます。この様な豊かな自然を身近に感じながら生徒たちは日々学んでいます。
 本校は、久米島唯一の高校で昭和21年に設置され、昨年度に創立70周年を迎え県内でも古い歴史を持つ学校の一つで、卒業生は9.000名余りを数えます。エメラルド色の海が運動場を囲むような地に立ち、目の前を兼城港に出入りする巨大フェリーがゆっくり通過して行きます。生徒達はそれを背景に授業、放課後の部活と励んでいて、大変豊かな気持ちになります。
 本校は各学年、園芸科1クラス、普通科2クラスの編成で、園芸科は、亜熱帯環境下で実習を中心に学ぶことができます。生産物の販売や園芸祭の開催と地域の皆様との交流も盛んに行われ、島の基幹産業である農業後継者の育成も期待されています。普通科は、国公立大学や難関私立大学を目指す生徒のための進学クラスと、私立大学や専門学校、就職を目指す生徒対象の基礎クラスに分かれ、習熟度に合わせた学習指導が行われています。
 平成28年4月には島外生を対象とした寮が併設された「じんぶん館(久米島学習センター)」も開設されました。じんぶん館の公営塾や本校での課外講座、模擬試験、集中学習会と課外の学習活動にも生徒達は積極的に取り組んでいます。
 卒業生の進路決定率は平成26年度が93%、平成27年度は87.5%、平成28年度91.5%でした。少人数ならではの丁寧な進路支援と課外学習が功を奏していると考えています。
 部活動は、野球部、陸上部を始め、植物バイオテクノロジー部等、23の部・同好会が活発に活動しています。
 伝統行事への参加など地域活動にも力を入れて取り組んでおり、伝統行事であるハーリー(爬竜船競争)や久米島マラソンには全校生徒で参加しています。久米島高校の生徒と島内2中学校の生徒で演じられる現代版組踊(沖縄の伝統芸能である組踊を共通語で表現する)は大変好評です。
 色々な魅力をもつ久米島ですが、少子高齢化も相まって、年々生徒数が減少しています。そこで高校活性化の目的で、久米島町との連携の下、久米島高校魅力化事業が始まりました。平成26年度から始まった島留学制度により入学した1期生5名が昨年度始めて卒業しました。27年度には10名、28年度には7名、29年度には12名の仲間が島外・県外から本校に入学し、組踊や地域行事に積極的に参加するなど有意義な高校生活を送っています。
 平成25年度からは、久米島町から世界へ羽ばたくグローバル人材育成を目指し、姉妹都市である米国ハワイ州コナ市への短期留学も久米島高校生を対象に実施されています。
 久米島の豊かな自然環境の元、島外や県外の生徒と久米島出身の生徒がともに学ぶ中で、多様な価値観に触れ、お互いに刺激し合い高め合うことができるのものと考えます。
 これからは地方から世界を目指す時代、農業の時代、魅力あふれる久米島高校で、共に学んでみませんか。

                                                                                                                                  平成29年4月
                                                                                     校長 前三盛英明